この本から学んだこと
池上彰氏の著書、『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!伝える力』を読みました。
今回この本を読もうとしたのは、自分の「伝える力」不足を感じて、その状況を解決するためのヒントを得たいと思ったことがきっかけです。
本記事では、そんな私が、この本から学び得たことを記録していきたいと思います。
優れた文章を書き写す
この本の中で、印象に残った文章をいくつか、以下に抜き出してみました。
私はNHKの記者時代、ニュース原稿を数えきれないほど書きました。
先輩が書いた原稿を書き写すこと。
いったん帰宅した後、深夜に局に戻り、先輩たちが書いた原稿の綴りを引っ張り出し、一字一句を書き写していきました。
作家をめざす人も、自分が好きな作家の文章を丸写しして、文章力を磨く練習をすることがよくあるようです。
浅田次郎さんも、「文章修業のため、川端康成や谷崎潤一郎らの文章を書き写した」と発言しています。
『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!伝える力』池上彰 本文より
これらは、優れた文章を書くことについて書かれた章の中で述べられていたものたちです。
優れた文章を書くには、優れた文章に日頃から触れておくことが大切である。
というのはどこかで聞いたことがあります。
それはどこだったか、誰が言ったものかは覚えていませんが、これを聞いたときには「なるほど」と非常に納得感を覚え、やはり日頃の読書量はものを言うものなのだと思いました。
私は書くことが好きです。話すより、書くほうが向いていると感じます。
ブログを始めたのも、自分の好きな部分を伸ばしたいと思ったからです。でも、いざ書くとなると、まっさらなノートや画面に向かうと、何から書き始めればいいのかわからなくなることは多いというのが現実です。
そんなことに悩んでいた時、この本がヒントを与えてくれました。
「そうか、上手な文章、自分が好きな文章のスタイルの人を真似ればいいんだ。」
かなり、スッキリしました。
打開策はシンプルだったのです。
そういえば、天声人語を書き写すのが、国語力の向上につながるという話も聞いたことがあります。
やはり、良質な文章を書き写すという行為は理にかなっているのですね。
今後に生かす
もちろんこの本では、他にも有益な情報が沢山書かれていましたが、私が今回この本を読んで抽出したエッセンスは本記事に記録した「優れた文章を書くこと」についてです。
この世界には情報が溢れかえっています。そのどれもこれもをかき集めようとすれば、脳の容量がすぐに一杯になってしまうことでしょう。だからこそ、何を学び、何を自分の中に取り入れるかの取捨選択は大事なことだと思うのです。
今回この本を読んだのは、「書く」力、「伝える」力をつけるためのヒントを得たかったからでしたので、そんな私の欲求を満たしてくれた、以上の内容を、大事にインプットしたいです。
そして今後、色々な文章を読み、迷ったときには良質な文章を書き写し、徐々に自分なりの文章スタイルを見つけていきたいと強く思います。
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