【書評】冨永愛 著『Ai 愛なんて大っ嫌い』を読んだ感想

その他

冨永愛 著『Ai 愛なんて大っ嫌い』のあらすじ・感想について

書籍情報

タイトル:Ai 愛なんて大っ嫌い
著者:冨永愛
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2014/10/29

著者について

この本の著者は、モデルの冨永愛さんです。
わずか15歳でモデルデビュー、17歳にはNYコレクションで世界ランウェイデビュー。
10年間にわたり、モデルとして世界の第一線で活躍し、アジアを代表するトップモデルへ。
現在はモデルの他にも、TVや広告、ラジオなど、多岐にわたり活動の幅を広げています。

この本の内容

この本は、トップモデル 冨永愛さんが、自身の幼少期からトップモデルとして活躍する日までの半生を語った自伝となっています。

奔放な母親に翻弄された幼少期・学生時代
高い身長を周囲にからかわれ、いじめられた学生時代
周囲を敵対視し、次第に本当の自分をも抹殺しようと不良になり、荒れた反抗期
アジア人への明らかな差別偏見を受けながら、周囲への復讐心をバネにしてのし上がっていった20代
さらには、恋愛、結婚、出産、離婚、モデル引退宣言、母としての葛藤

両親の愛に恵まれず、貧しく、友達もいない、
自分を愛せず、周囲を憎み続けた幼少期の思い出から、
周囲への憎しみ、復讐心を頼りにモデルの世界で戦ってきた彼女の
悲しみや怒り、苦しさや葛藤など、
モデルとしてキラキラ輝く彼女からは想像もできない、苦難の過去が語られています。

本のタイトルにあるAiとは、LOVEであり、冨永愛であり、私=I(アイ)です。

このAiの意味をどう取るかによって、章ごとの話の解釈も変わってくるような気がします。

この本を読んだきっかけ

この本を手に取ったきっかけは、ずばり、冨永愛さんがすきだから。です。

私はモデルさんについてはあまり詳しくないのですが、そんな私でも、冨永愛さんは別格の存在感と魅力があると感じ、彼女の姿にとても憧れの念を抱きます。

日本人離れしたスタイルはもちろん、凛とした表情や、時おり見せるくしゃっとした親しみのある笑顔、品のある立ち振る舞い、話し方など、どこを切り取っても素敵な方だと思います。

そんな冨永愛さんの自伝小説とあって、思わず気になって手に取ったというのが、この本を読んだきっかけです。

この本を読んだ感想

冨永愛さんがすきで、彼女の人間性についてもっと知りたいと思ってなんとなく手に取ってみたこの本ですが、非常に読みやすく面白くて、いっきに読み切ってしまいました。

夢中に読んだ結果、1時間ほどで読み終えてしまっていました。

家族や友人など、誰からも「愛されていない」と感じながら生きるのは、自分で思っている以上に辛いものだと思います。

この本を読んで、冨永愛さんはそれに加え、決意を持って飛び込んだモデルの世界でも、国を超えた差別や偏見を受けていたと知り、それでもひるまず戦っていった彼女の強さを感じました。

日本人の多くの人は、他人から攻撃を受けたり、身近な人からぞんざいに扱われたりすると、落ち込んだり気持ちが弱ってしまうと思います。

ですが冨永愛さんは、悲しさや悔しさをエネルギーに変え、「自分を傷つけた人に復讐してやる、実力で勝負して、絶対見返してやる」と奮闘します。その力強さに、彼女の芯の強さがあると感じましたし、それらの経験があるからこそ、今では凛としつつもやわらかく優しい雰囲気を携えた、素敵な大人の女性になっているのだなと思い、彼女がますますすきになりました。

まとめ

最後に、この本はどんな人におすすめか?について紹介したいと思います。

私が個人的に思うのは、以下のような人です。

・モデル 冨永愛さんがすきな人
・冨永愛さんについてもっと知りたい人
・自分の容姿に悩んでいる人
・自己肯定感が下がり、弱っている人
・何か一つの強みや個性で突き抜けたい人

この本を読めば、理不尽なことや世間に媚びず、自身が信じる生き方をしようと勇気を持つことができるようになると思います。

冨永愛 著『Ai 愛なんて大っ嫌い』 気になった方はぜひ読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました